子宮内膜症 その1

 女性なら良く耳にする婦人科疾患の一つだと思います。現在、病院に通われていてピルを服用されている方も少なくないでしょう。
でも病名は聞くけど、どんな病気なのって思う人も多いのではないでしょうか。
今回は「子宮内膜症」がどんな病気なのか書きます。

簡単に言うと子宮内膜が子宮以外の場所(卵巣、ダグラス窩、腹膜など)で増殖し、剥離を繰り返す病気です。

子宮内膜の増殖と剥離の周期

増殖期

月経終了から排卵日までは、子宮内膜が増殖します。

分泌期

期間は排卵日から月経までです。着床に適した状態を整えて受精卵を待ち受ける準備をします。

月経期

子宮内膜が剝れ落ち体外へ排出します。


子宮以外の場所で増殖した子宮内膜は腹腔内にとどまり、炎症や痛み、癒着(ゆちゃく)の原因になります。
これが子宮内膜症です。

因みに、子宮の内側からはがれ落ちた子宮内膜は、月経血として腟から体の外に流れ出ていきます。
次回は症状について書きます。

2018年06月12日|婦人科疾患:婦人科疾患